10月4日、介護・医療・障がい福祉を扱うラジオが全国配信へ

株式会社i.ホールディングスは、同社が企画・制作する「介護をつなぐ!終活をつなぐ!ツナグワラジオ」について、2026年10月4日からMUSIC BIRDのコミュニティFM局向け専用回線を通じて全国配信を開始すると発表しました。

発表では、毎週日曜13時30分から13時55分までの25分番組として、介護、終活、医療(ACP)、障がい福祉をテーマに、専門家の知見と当事者・家族の実体験を交えて伝えるとしています。

事実関係について:
「全国放送」はMUSIC BIRDの番組を採用する全国のコミュニティFM局への配信を指します。すべての地域・全FM局で一律に放送されるという意味ではなく、実際の放送有無や時間は各局の番組表で確認する必要があります。

厚生労働省も「人生会議」を身近な言葉で伝えている

ACP(アドバンス・ケア・プランニング)について、厚生労働省は「人生会議」という愛称で普及啓発を進めています。2026年度は10月12日に和歌山県で普及啓発イベントを開催する予定で、動画、漫画、リーフレットなど複数の伝達手段も公開しています。

厚生労働省の人生会議ポータルでは、本人が大切にしたいこと、望む生き方、もしものときに希望する医療やケアについて、家族や大切な人、医療・ケアチームと前もって考え、話し合うことが説明されています。

重要な制度・考え方ほど「資料を公開して終わり」ではなく、動画、漫画、イベント、対話など複数の方法で伝えようとしていることに注目したいと思います。

情報がある制度・Web・パンフレット
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人が伝える声・対話・具体例
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理解につながる必要時に思い出せる

「知っている」と「必要なときに思い出せる」は違う

介護・医療・福祉では、サービスを必要とする前から制度を詳しく調べている人ばかりではありません。支援が必要になったときに初めて情報を探すこともあります。

専門職間でも同じです。地域には多くの事業所があり、それぞれサービス内容、対応範囲、相談方法が異なります。Webに掲載されていても、ケアマネジャーや相談支援専門員がすべての事業所情報を常に記憶しているわけではありません。

地域連携では、情報を一度届けることだけでなく、「必要な場面で思い出してもらえる状態」をつくることが重要です。

Motherが行うのも「紹介」ではなく情報を届ける活動

株式会社メディケアプロモーションのMotherは、介護・障がい福祉・訪問医療の事業者に代わり、ケアマネジャー、地域包括支援センター、病院の地域連携部門、相談支援事業所等へクライアントの情報を届ける地域連携・広報PR支援です。

患者・利用者を紹介したり、紹介を約束したりするサービスではありません。クライアントの機能や対応範囲を地域の支援者へ正確に伝え、必要なケースが生じた際にクライアントへ直接相談できる認知をつくります。

ラジオと訪問活動は媒体こそ違いますが、「必要になる前から情報に触れてもらう」という点には共通する部分があります。

HIT|Human Information Transferという考え方

株式会社メディケアプロモーションでは、人と人との対話、口コミ、現場で得られる情報や関係性を通じて、必要な情報を必要な相手へ届けることをHIT(Human Information Transfer)と捉えています。

ITは大量の情報を速く届けることができます。一方、人との対話では、相手の反応を見ながら説明を変えたり、その場で質問を受けたり、逆に地域の課題を聞いたりできます。

ITかHITか、ではありません。ITで広く届け、HITで理解を深める。介護・医療・福祉の情報発信では、この組み合わせが重要になります。

十分な訪問件数があってこそ、対話と情報が積み重なる

Motherの地域連携活動では、まず十分な訪問件数を確保することが大前提です。訪問という接点を継続的につくって初めて、地域に認知が広がり、対話や質問を得る機会が生まれます。

そのうえで、どの説明に反応があったか、どのような質問を受けたか、何が分かりにくかったかを記録することで、次の訪問や資料改善につながります。

数は質の元。件数か質かという二者択一ではなく、十分な活動量を土台として質を高める考え方です。

「伝わらなかった」という反応も一次情報になる

好意的な反応だけでなく、「説明しても分かりにくかった」「その情報では判断できなかった」という反応にも価値があります。複数の訪問先から同じ質問を受けた場合は、パンフレットやWebサイトの説明に改善の余地があるかもしれません。

一次情報として扱うときの注意:
「ケアマネジャーは○○を求めている」と一般化せず、「2026年○月、○地域の居宅介護支援事業所○件を訪問し、○件から同じ質問があった」のように、時期・地域・対象・件数を明示して評価することが重要です。

AIは「伝わったか」を分析する役割へ

AIは訪問記録の要約、質問の分類、地域別の傾向整理などに活用できます。人が現場で得た一次情報が蓄積されれば、「最近増えている質問」「地域による違い」「資料の改善点」を探すことも可能になります。

AIが一次情報を生み出すのではなく、人が対話で得た情報をAIが整理する。この役割分担が地域連携データをより活用しやすくします。

地方展開では「全国共通情報」と「地域の対話」を分ける

全国・多拠点展開では、本部が共通のブランド情報やサービス基準を整備する一方、地域では実際の相談ニーズや質問が異なります。

株式会社メディケアプロモーションでは、地方展開・新規開設時に不足しやすい現地の地域連携営業リソースを補うBPOとして地方展開・新規開設の地域連携営業BPO「THRIVE」も展開しています。

まとめ|情報は「公開した」ではなく「届いた」まで見る

介護・医療・障がい福祉の情報は、Webや公的データベースによって以前より探しやすくなっています。それでも、ラジオ、動画、漫画、イベント、訪問といった人に近い伝達手段がなくなるわけではありません。

重要なのは媒体ではなく、必要な情報が相手に理解され、必要なときに思い出されることです。

ITで広く届ける。十分な訪問件数を土台に、HITで人から人へ伝える。そして現場の反応を次の活動へ戻す。この循環が、地域連携に必要な情報発信の形だと考えます。

参考資料・基準日
・株式会社i.ホールディングス「介護・終活・医療(ACP)・障がい福祉を伝える『ツナグワラジオ』2026年10月4日から全国放送へ」(2026年10月2日)
・厚生労働省「人生会議」ポータルサイト/令和8年度普及・啓発イベント
※2026年10月5日時点の公開情報をもとに編集。番組の放送局・放送時間は地域により異なります。

よくある質問

ACP(人生会議)とは何ですか?

本人が大切にしたいことや望む生き方、もしものときに希望する医療・ケアについて前もって考え、家族や大切な人、医療・ケアチームと話し合っておく取り組みです。

地域連携ではWeb情報だけでは足りないのですか?

Webは基本情報を広く届けるうえで重要です。一方、現在の対応状況、地域から出た質問、相手が理解しにくかった点などは対話で初めて把握できる場合があります。両者を組み合わせることが重要です。

Motherは利用者紹介を行うサービスですか?

いいえ。Motherは患者・利用者の紹介・仲介を行うサービスではありません。地域の支援者へ情報を届け、正しい認知と地域連携を支援します。

編集担当:Mona|株式会社メディケアプロモーション

介護・障がい福祉・訪問医療の地域連携について、制度情報・公開データと現場視点を組み合わせて発信しています。