10月9日、地域密着型サービスを中心に報酬改定を検討

厚生労働省は2026年10月9日、第269回社会保障審議会介護給付費分科会を開催しました。公表された議事次第と資料には、2027年度(令和9年度)介護報酬改定に向けた検討対象として、定期巡回・随時対応型訪問介護看護、夜間対応型訪問介護、小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能型居宅介護、認知症対応型共同生活介護が示されています。

厚生労働省の会議資料はサービスごとに分けて公開されており、地域でのサービス提供体制や運営の課題を考えるための基礎資料となります。

制度に関する注意:
10月9日に公表されたのは審議会の議題と検討資料です。2027年度の報酬単位や加算要件などが、この日に最終決定したわけではありません。個別の改定内容は今後の審議・正式発表を確認する必要があります。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、何を伝えるサービスか

定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、日中・夜間を通じて、定期的な巡回と必要時の随時対応を組み合わせ、利用者の在宅生活を支えるサービスです。介護と看護の連携も重要な特徴です。

地域のケアマネジャーに伝える際には、「24時間」という言葉だけでなく、実際の対応エリア、受け入れ条件、連絡体制、看護との連携方法など、その事業所で具体的に何ができるかを正確に示すことが欠かせません。

制度の名称を知っていても、個々の事業所の利用条件や対応状況まで把握しているとは限りません。だからこそ、地域の支援者が必要な場面で確認できるように、情報を届けておく意味があります。

小規模多機能・看護小規模多機能の強みは、説明してこそ伝わる

小規模多機能型居宅介護は、利用者の状態や希望に応じて「通い」「訪問」「泊まり」を組み合わせる仕組みです。看護小規模多機能型居宅介護(看多機)は、これらに訪問看護の機能を加え、医療ニーズを持つ人の在宅生活も支えます。

ただし、サービスの仕組みが複合的であるほど、初めて接する人には説明が必要になります。通いの時間、泊まりの利用条件、訪問の対応、看護職との連携など、事業所ごとの具体的な運用を整理して伝えることが重要です。

まず訪問する十分な件数で地域に周知
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正しく伝える対象者・対応範囲・連携方法
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反応を蓄積する質問・理解・地域の声を記録

制度の議論と、地域の認知は別の課題

介護報酬の検討は、サービスを持続的に提供するための制度設計に関わります。一方、地域のケアマネジャーや病院の地域連携室が、各事業所の特徴を知ることは別の課題です。

報酬制度が見直されても、個別事業所の特徴や受け入れ状況が自動的に伝わるわけではありません。制度の変更点を正確に確認しながら、地域の支援者へ分かりやすく情報を届ける活動が必要です。

とくに新規開設やサービス転換の場面では、情報の更新が遅れると、以前の認識のまま紹介先を検討される可能性があります。パンフレットや説明資料も、制度・運用の実態に合わせて整える必要があります。

Motherが大切にする「数は質の元」

株式会社メディケアプロモーションのMotherは、介護・障がい福祉・訪問医療の事業所に代わり、地域のケアマネジャー、地域包括支援センター、病院の地域連携室などへ情報を届ける地域連携営業支援です。

私たちが最初に重視するのは、十分な訪問件数を確保することです。訪問件数が不十分では、地域に情報が届く機会そのものが足りません。質問や反応の蓄積も少なく、活動の質を論じる土台ができません。

「数は質の元」。まず訪問し、情報を届ける。活動量を確保したうえで、どの説明が伝わったか、どんな質問があったか、地域によって何が異なるかを確認し、質を高めていきます。

会えない訪問でも、情報を残す意味がある

ケアマネジャーや相談支援専門員は外出や相談対応で不在のこともあります。Motherでは、短い立ち話で説明できる機会を大切にし、不在時は資料を投函するなど、情報を残す活動を続けます。

地域連携営業は、訪問先からその場で利用者を紹介してもらうことだけを目的とするものではありません。必要なタイミングで事業所の存在を思い出してもらえるように、認知と理解のきっかけをつくる活動です。

地域に伝える資料は「制度の説明」と「事業所の情報」を分ける

たとえば定期巡回や看多機を紹介する資料では、制度上の一般的な特徴と、その事業所が実際に提供できる内容を分けて示すと、誤解を避けやすくなります。

制度の特徴として説明できることと、個々の事業所の人員配置・受け入れ条件・対応エリアは必ずしも同じではありません。現場で使える情報にするためには、担当者が問い合わせ先や受け入れ条件をすぐ確認できる資料が役立ちます。

周知資料の基本項目:
①サービス種別と対象者 ②対応地域 ③利用・受け入れの条件 ④連絡先と相談方法 ⑤看護・医療との連携体制 ⑥情報の更新日。
※実際の対応内容は事業所ごとに確認が必要です。

改定が検討される時期こそ、説明の正確さが重要

2027年度の介護報酬改定は検討段階です。審議会で論点として取り上げられた内容を、そのまま「来年度から決まった制度」として伝えることは避けなければなりません。

地域連携営業の現場でも、「現在の制度で提供していること」「審議会で検討されていること」「正式決定後に変更すること」を区別して説明する姿勢が大切です。正確な情報提供の積み重ねが、地域の支援者からの信頼につながります。

複数拠点の新規開設でも、地域ごとの訪問量が必要

定期巡回や看多機などを新たな地域で展開する際には、サービスの仕組みを知ってもらうところから始まる場合があります。同じ法人の実績が他地域で知られていても、新しい地域での認知が十分とは限りません。

大企業の地方展開や新規開設で、現地における周知活動を必要な地域・期間に応じて行う仕組みとして、地方展開・新規開設の地域連携営業BPO「THRIVE」もご案内しています。

まとめ|制度が変わるときも、地域に届ける基本は変わらない

10月9日の介護給付費分科会では、定期巡回、小規模多機能、看護小規模多機能、認知症グループホームなどが2027年度介護報酬改定に向けた検討対象となりました。報酬や要件の最終決定ではなく、議論の過程にある点に注意が必要です。

地域連携営業で必要なのは、十分な訪問件数を確保し、正しい情報を届け、その活動の上に理解と反応を蓄積することです。数は質の元。制度の議論が進む今こそ、地道な周知活動の意味を見直したいと考えています。

参考資料・基準日
・厚生労働省「第269回社会保障審議会介護給付費分科会(web会議)資料」(2026年10月9日)
・厚生労働省「社会保障審議会(介護給付費分科会)」開催一覧
※2026年10月9日時点の議題・公表資料をもとに作成。改定内容の決定を示す記事ではありません。営業活動への応用部分は編集部の考察です。

よくある質問

2027年度の定期巡回や看多機の報酬は、10月9日に決まったのですか?

いいえ。第269回介護給付費分科会は2027年度改定に向けた検討の場です。個別の報酬単位や要件は、正式な決定資料で確認する必要があります。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護の特徴は何ですか?

定期的な巡回と必要時の随時対応を組み合わせ、日中・夜間を通じた在宅生活を支える仕組みです。利用条件や具体的な対応内容は各事業所へ確認してください。

小規模多機能型居宅介護と看護小規模多機能型居宅介護の違いは?

小規模多機能は「通い」「訪問」「泊まり」を組み合わせます。看護小規模多機能は、それらに訪問看護の機能を加えたサービスです。

Motherでは訪問件数と活動の質をどう考えていますか?

十分な訪問件数を確保することが大前提です。訪問を積み重ねて地域に情報を届け、その上で質問や反応を蓄積して活動の質を高めます。「数は質の元」という考え方です。

編集担当:Mona|株式会社メディケアプロモーション

介護・障がい福祉・訪問医療の地域連携について、公表資料と現場視点を組み合わせて発信しています。